この記事では月齢別の歯みがきの仕方とおすすめの歯みがきグッズについて紹介します。
お子さまにきちんとした歯みがき習慣をつけることはできていますか?
ママが上手に誘導してあげないと、歯みがき嫌いな子供に成長してしまいます。
歯みがき習慣をつけるためには歯が生える前から勝負ははじまっています。
歯が生えるまで虫歯の心配はありません。
ですが歯が生えるまでの間に歯ブラシを口に入れることに慣れていないと毎日の歯みがきが大変で困ることになります。
歯が生えるまで
歯が生えるまでにできることは口の中に異物を無理やり入れられる感覚に慣れてもらうことです。
歯ブラシを突っ込まれブラッシングされる時の違和感をできるだけ減らしてあげます。
自宅でできる簡単な方法を2つご紹介します。
ガーゼを指にまいて口の中に突っ込む

この段階でのねらいは口の中に異物を入れることに慣れてもらうことと歯みがきは怖いものではないと思ってもらうことです。
口の中に突っ込まれる異物感に徐々に慣れるためにも、最初は赤ちゃんが信頼している人(ママなど)の指からはじめてみてください。
赤ちゃんは歯が生えてもすぐに歯ブラシで歯みがきを始めるわけではなく、最初は歯をガーゼでぬぐってあげるところからスタートします。
なので次のステップの練習もかねて指にガーゼを巻いておくと良いです。
赤ちゃんの口に指を入れるときに気をつけてあげるほうが良いことが2つあります。
1つはまだ言葉を理解していなくても「今から口の中に入れるよ~」とやさしく声をかけてから入れることです。
何も言わずに突然口の中に突っ込まれると赤ちゃんもびっくりしてしまいます。
言葉で伝えることによって不安や怖さを少なくしてあげる効果があります。
2つ目は赤ちゃんが嫌がっているなら無理に続けないこと。
あくまでも遊びの一種だと思ってもらえるように楽しい雰囲気でしてください。
シリコン製の歯ブラシを使う
口の中に指を入れられることに慣れてきたら使いましょう。

商品名:BABY シリコン歯ブラシ ぴから
ブランド:ファイン(FINE JAPAN)
対象年齢:6ヶ月~1歳半
この商品はシリコンでできているのでちゃんとした歯ブラシとして使えるわけではありません。
赤ちゃんが自分で歯ブラシを持ち、口に入れて磨く為の練習になります。
持ち手は赤ちゃんでも握りやすいようにリング状の形をしています。
歯茎でカミカミするので歯がためのような使い方になりますが、それで大丈夫です。
ただしこれはおもちゃではないので使っている間は目を離さないようにしてください。
口の中に入れるものなのでのどを突いたりすると危ないからです。
正しい使い方をしている分には危ないものではないのですが、もしものことがあるので口に入れてる間は一人にしないようにしましょう。
歯が生えはじめたら
虫歯菌は歯がないところでは生きられません。
歯が生えるということは虫歯菌が赤ちゃんの口の中で生きていけるようになるということです。
これからはパパやママなどの身近な人から虫歯うつる可能性が高くなるのでむやみにキスをしない、食器を使いまわさないなどに気をつけましょう。
食事を冷ますためにフーフーと息を吹きかけるのでも虫歯菌はうつります。
ほとんどの場合前歯から生え始めると思います。
前歯4本が生えそろうまではお湯で湿らせたガーゼを指に巻いてぬぐってあげる程度でも十分です。
綿棒で優しくこすってあげるのも良いでしょう。
虫歯になりやすいのは夜の睡眠中なのでまずは1日1回夜寝る前にお口の中をきれいにぬぐってあげる習慣をつけましょう。
ガーゼの衛生面が気になるのであればこちらの商品がオススメです。

商品名:にこピカ歯みがきシート30包
ブランド:和光堂
対象年齢:6ヶ月~
おすすめポイント
- 不織布でできているからガーゼと違って繊維が赤ちゃんの口の中に残る心配がない
- しっかりした生地なのでみがきやすい
- 包装なので衛生的で、おでかけの時にも持ち運びやすい
うちの子はもう2歳なのでガーゼを使うことはありませんが、歯ブラシがメインになった今でも外出先で簡単に歯みがきができるので今でもかなり重宝しています。
前歯4本が生えそろったら

ガーゼから歯ブラシに変えていきましょう。
ミルクや離乳食の時期にはまだ歯みがき粉は必要ないので水みがきで十分です。
赤ちゃんの歯肉はとてもデリケートなのでパパやママが必死にみがこうとすると力が強すぎる場合が多いです。
歯みがきが嫌いになってしまう原因でもあるので、優しくみがくように気をつけましょう。
赤ちゃんが自分で持ってみがくための歯ブラシとママやパパが仕上げみがきで使うものの2本用意するとやりやすいですよ。
赤ちゃんが自分で持つ歯ブラシ
赤ちゃんが自分で持つ歯ブラシは持ち手が丸い形になっているものがオススメです。

商品名:ベビー歯ブラシ PRAYLAND(プレイランド)
ブランド:HAMICO
対象年齢:5ヶ月~3歳
おすすめポイント
- 歯医者さんと歯科衛生士さんが考えたので、口の中のことを知り尽くしているからこその工夫が多い歯ブラシ
- 赤ちゃんにも持ちやすいリング状の形で適度な厚みがある
- デリケートな歯肉を傷つけないようにやわらかい毛を使い、毛先も丸く加工されている
- ブラシも小さく毛も短いので、奥歯もしっかりみがける
私がこの歯ブラシを知ったのは、歯科医院に勤めていた友達が出産祝いにプレゼントしてくれたからです。
赤ちゃんが自分で持って口に入れやすい形なので、手渡すと自分でカミカミしていました。
ファースト歯ブラシとして抜群に使いやすかったです。
仕上げみがき用の歯ブラシ
自分で歯をみがくことになれた赤ちゃんでも仕上げみがきを嫌がることは多いです。
自分で口の中にいれているときは赤ちゃんも遊び感覚ですが、パパやママの仕上げみがきは無理やりしっかりとみがかれるので痛かったりして怖くなってしまうようです。
やわらかい毛のブラシでやさしくみがくことをこころがけましょう。
仕上げみがき用の歯ブラシは、パパやママにも持ちやすく手早くしっかりみがけるものがおすすめです。
わたしのオススメを2つ紹介します。

あ商品名:360do BRUSH 360度歯ブラシ
ブランド:STBヒグチ
おすすめポイント
- 円筒状に360度すべての面がブラシになっているので手首を返す必要がなくあらゆる場所に簡単にフィットする
- みがき残しやすい前歯の裏がかなりみがきやすい
- 約21000本の高密度のブラシで奥歯のくぼみにもフィットしやすい
残念なところ
- 360度ブラシなのでどうしてもブラシ部分が大きくなり、赤ちゃんの小さな口には入れにくい

商品名:Ci603 仕上げ磨き用
ブランド:Ciメディカル
おすすめポイント
- 毛がやわらかくてブラシ部分も小さいので赤ちゃんの口に入れやすい
- 優秀な歯科材料メーカーのものなので歯医者さんからオススメされることも多い歯ブラシ
残念なところ
- 毛がやわらかいので赤ちゃんが噛むとすぐにダメになり交換頻度がやや高めになる
- 歯科医院か通販でしか買えない(amazonで買える)
乳歯がはえそろい永久歯がはえはじめたら
歯ブラシのやわらかさをふつうの硬さのものに変えましょう。
強くみがくと歯肉を傷つけて痛いので赤ちゃんのときと同じくやさしく丁寧にみがいてあげましょう。
仕上げみがきはいつまで

11歳(小学5年生)頃までは続けたいです。
小学校に入学すると仕上げみがきをやめてしまうママも多いですが、実はその頃が子供が虫歯になるかどうか一番重要な時期でもあります。
6歳頃に≪6才臼歯≫という大きな永久歯(大人の歯)がはえてきます。
はえたての永久歯はとても弱いうえに、歯肉に埋もれていたりとみがきにくく、かなり虫歯になりやすい状態です。
そして12歳頃までどんどんと乳歯が永久歯にはえかわっていきます。
永久歯は一生ものです。
生え変わっている途中の口の中は段差も多くかなりみがきにくい状態です。
赤ちゃんのように寝かせてみがくことまではしなくても大丈夫ですが、子供の口の中を観察して歯ブラシを当てる角度や方向を工夫してあげることが重要です。
歯がすべてはえそろう頃には自分ひとりでみがけるようにみがき方を教えてあげましょう。
まとめ

赤ちゃんが虫歯になるかどうかはパパやママのかかわり方で決まってきます。
月齢にあわせた歯ブラシを選ぶことはもちろん大事ですが、楽しい雰囲気で歯みがきそのものを怖がらせないように気をつけてください。
歯は一生ものなので、歯みがき習慣はとっても大事です。
仕上げみがきをしながら赤ちゃんの口の中を観察し、やさしく丁寧にみがいてあげましょう。
歯みがきは一種のコミュニケーションです。
赤ちゃんを虫歯から守りながら、優しいふれあいの時間を過ごしてください。
以上、山岡エビでした。
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