私は妊娠39週目でいつも通り健診に行ったら緊急帝王切開になってしまいました。
帝王切開はお腹を切る手術をするので、普通分娩とは入院スケジュールが少し変わります。
手術後どのような処置をされてどんな風に過ごすのか気になる方のために私の場合の体験談をまとめました。
出産レポートの前編、帝王切開になった経緯については、↓下の記事から読めます。
手術中の雰囲気
帝王切開の手術は部分麻酔でおこなうので、周りの人の動きや、今何が起きているのかがほとんどわかります。
それが怖い人もいるかもしれませんが、私はどんなことをされるのか興味があったので結構楽しかったです。
意外だったのは手術中でも執刀の先生がバンバン話しかけてくることです。
内容はわりと雑談に近くてかなり和やかでした。
手術というものはもっと緊迫感があると思っていたので、これは意外でした。
手術は2人の先生が行ってくれたので、先生同士も話をするのですが、それも手術の内容ではなく、プライベートで食事に行く店の話をしていました。
トークテーマはお1人様は飲食店での肩身が狭いことについて。
余裕すぎる。
一応、先生の名誉のためにひとつだけ補足で。
赤ちゃんを取り出すまでの十分ほどはそういう会話は全くなく、手術の内容についてしか話していませんでした。
取り出した後の縫合中などに、そういうプライベートの話をしている分には、まあ、手術の山場は終わったということなのでしょう。
あとは先生が体験した手術に関するエピソードなどを私に向かって話してくれました。
私のように緊急で帝王切開になったママがいたのですが、手術の直前バーベキューでたらふくお肉を食べてしまっていたせいで、帝王切開の手術中、全てリバースしてしまった話。
大学病院ではへその緒が8重も首に巻いていた赤ちゃんがいたそうだという話。
私の赤ちゃんのへその緒5重巻きはこの産婦人科ではトップの巻数で30年ほどの産婦人科医をしてるけど初めて見たとか。
ね、手術中にめっちゃ話しかけられてるでしょ?
これ話してる時、私お腹パッカー開いてますからね。
先生の顔面に私の血しぶき飛んでましたからね。
顔血まみれでこの話してきてますからね。
ちなみにお腹のところにカーテンがあるので、先生の顔も手術をしている所も全く見えません。
お腹の縫合が終わって、カーテンがのけられてから先生の顔面が血まみれなことに気づいてビビった訳です。
3人目を産むならまたお腹切ってあげるからねーと言いながら手術室を出ていく先生なのでした。
麻酔が切れた後の痛み
手術を終えて病室についてからのことを書きます。
手術中はかなり寒く、ずっと電気毛布を敷いてくれていました。
この電気毛布は手術後も付けたままでいてくれます。
また、私の出産した産婦人科は個室しかなく、自分の好きなように部屋の温度設定ができました。
これがとてもありがたくて、手術後はかなり寒かったので、普段設定したことがないくらいの温度に暖房を設定していました。
手術は14時半くらいから始まり、病室についたのが16時前。
約1時間ほどの手術になります。
このまま翌日のお昼までは点滴と導尿カテーテルに繋がれたまま1歩も動けないそうです。
血栓ができるのを防ぐために足のマッサージをする機械も繋がれました。
まる1日、このベッドで過ごすことになります。
寝返りはおろか本当に1ミリも身動きはできないので必要なものは全て手の届く範囲に置いておいてもらった方が絶対いいです。
この日は絶飲食でやることは何もありません。
たまに体温を測りにくるので、ひたすら体を休めるのみ。
17時の時点で麻酔が切れてきてお腹が痛くなってきました。
切ったお腹よりも中の子宮がかなり痛みます。
ちょっとした陣痛みたいな痛さで普通にうめくレベルです。
これは後陣痛と言って妊娠中に大きくなった子宮が元の大きさに戻ろうと収縮する時の痛みです。
今回は陣痛が来る前に出産したので、ぐわぁ、そういえば陣痛こんなのだったわってなりました。
痛くなったら痛み止めがあると先に言われていたので、すぐにナースコールして痛み止めの座薬を入れてもらいました。
30分ほどすると効いてきたようで、痛みがだいぶマシになりました。
でもゼロにはなりません。
7割くらいカットされた感じ。
痛み止めは6時間に1回しか使えないそうなので、どれ位の時間効果続くのかなぁと思っていたら21時くらいには普通にお腹が痛くなってきました。
お腹の傷も子宮もめっちゃ痛いですが、術後すぐよりは全然ましな痛みに落ち着いていました。
でもさっきよりはましってだけで、ギリギリ眠れない痛さ。
23時くらいに座薬を入れてもらうと痛みがましになり少し眠れました。
深く眠れるということはなく、うとうとしているという表現が正しい感じですね。
1時間くらいうとうとしては起きるというのを繰り返し、朝になりました。
絶飲食は終了で今日から流動食が食べられます。
どんな食事だったかは↓下のリンクから読めます。
https://www.ab-yamaoka.com/luxurious-meal-birth/
入院中嫌だったことが二つあります。一つは子宮がちゃんと収縮しているか確認するためにお腹を押されることです。
切られたところを上から押すんですよ。
こんなの人間のすることじゃないと思いました。
もちろん必要なことなので仕方がないんですが、最悪なことに変わりはないです。
もう一つは、点滴に子宮収縮剤を足されることです。
これが後陣痛を強くして本当に最悪の薬です。
切られた傷は時間が経つほどにマシになっていくんですけど、後陣痛に関しては子宮収縮剤を入れられると急に強くなります。
入院中は、手術の傷よりも後陣痛に苦しめられていた気がします。
食事がスタートすると痛み止めが座薬じゃなくなり内服薬に変わりました。
私の感覚としては内服薬は座薬より効きが悪いです。
なので、食事の後からはまた後陣痛に苦しめられました。
後陣痛は本当に大っ嫌いです。
産んだ後も痛いとか想定外です。
寝たきりから初回歩行へ
お昼になると、導尿カテーテルが抜かれて、初回歩行になります。
動かないと内臓が癒着してしまうので、昨日手術して次の日にはもう歩かされます。
昨日の手術がはじまるまでは普通に歩き回っていたはずなのに今日はベッドから起き上がる時点で無理感がすごい。
寝返りがまずできなくて、お腹に力を入れることができないので、腕の力だけで起き上がります。
起き上がるだけで数分かかり、また歩くのもめちゃめちゃゆっくりな動きになります。
まるでゾンビみたいです。
トイレで排尿をさせられるのですが、導尿カテーテルを抜いてすぐの初回の排尿はまあまあ痛いです。
ツンとした鋭い痛みがあります。
その後2回3回と回数を重ねると徐々に痛みはマシになっていきます。
こうやって徐々に普通の生活に戻っていきますが、シャワーはまだ浴びさせて貰えません。
入院4日目にようやくシャワーを浴びさせて貰えます。
それまではタオルで体を拭いてくれます。
左肩に謎の痛み
入院1日目の夕方くらいから左肩がとても痛くなりました。
まるで寝違えた時みたいな痛さです。
助産師さんに言ってもピンとこないみたいでした。
もしかすると、珍しい症状なのかもしれません。
なのでめちゃめちゃググりました。
調べた結果、手術で体の中に空気が入り込んでしまったせいで痛みが出ているようでした。
時間が経つと勝手に吸収されていくそうですが、痛みが出る人もいるそうです。
その場合、冷やすのではなく、温める方が良いとのこと。
私は出産準備にカイロを持って行っていたので、それで温めていました。
確かに温めると痛みはましになり、夜中にずっと温めていたら朝には痛みが引いていました。
それから痛くなることはありませんでした。
お腹の傷と後陣痛の痛みについては4日目の昼ぐらいまでにほとんど痛みがひきました。
8日目に退院ですが、その頃にはかなり俊敏に動けるまでに回復していました。
入院中大活躍したもの
入院生活で一番役に立ったのは、ペットボトルのストローキャップでした。

こんな感じのやつです。
体を起こさなくても水が飲めるのでお腹に痛みがある間はとてもありがたかったです。
これは1人目の出産の時、陣痛中の水分補給にも役立った覚えがあるので、出産準備グッズとして絶対持って行った方がいいです。
100円ショップでも売ってるので、ぜひ。
まとめ
私は1人目の時、普通分娩で出産しました。
普通分娩と帝王切開どちらも経験したから言えることですが、出産はどちらになっても本当に痛いです。
もう二度と経験したくないと思うくらいです。
妊娠や出産に関する痛みを勝手にランキングづけした記事が↓下のリンクから読めます。
興味がありましたらぜひ。
私の出産レポートは不安なママを怖がらせるだけかもしれません。
ごめんなさい。
でも本当に痛いんです。
こんなに痛くても、人って死なないんだってびっくりしたぐらいです。
だけどその痛みを越えるくらい赤ちゃんは可愛い。
だからきっと大丈夫です。
可愛い赤ちゃんに会うために頑張ってくださいね。
以上、山岡エビでした。
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